最近、妹が「お姉ちゃん、ドルが頼りないから、どうやって金の延べ棒で資産を守ればいいの?」とよく聞いてきます。上海、ニューヨーク、ロンドン、東京、香港、ベルリン、パリの7都市を比較すると、金価格は安い順に以下のようになります:
1. ロンドン ≈ 102.88 USD/g(最安)
2. ベルリン ≈ 103.79 USD/g
3. 東京 ≈ 106.18 USD/g
4. 香港 ≈ 107.03 USD/g
5. パリ ≈ 107.16 USD/g
6. ニューヨーク ≈ 107.91 USD/g
7. 上海 ≈ 108.23 USD/g
価格が分かったところで、購入方法をまとめました:

上海
中国銀行や工商銀行など上海貴金属営業部の取り扱い銀行、または正規の金商で購入。
• ポイント:T+DとAu 99.99の金条価格差をチェックし、Au 99.99規格の金条を選ぶ。
ニューヨーク
JMBullionなどのニューヨーク金庫、全米金銀協会認定の小売店やAPMEXなどのディーラーで購入。
• ポイント:LBMA Good Delivery 規格の金条を使うと、売買時のプレミアムが低め。
ロンドン
LBMA公認会員銀行やPAMP、Valcambiなどの地元ディーラーから購入。
• ポイント:投資用金条はVAT免除(条件あり)、市場のプレミアムが極めて低い。
東京
TOCOM会員の商社や三菱UFJ信託銀行など大手銀行の窓口で購入。
• ポイント:純度99.5%以上の金条を選び、為替の安定によるコストメリットを活かす。
香港
香港金銀業貿易場(CGSE)や周大福、六福など大手金店で購入。
• ポイント:香港は輸入税・携帯制限なし、自由度が高い市場。
ベルリン
Degussa Goldhandel GmbHのオンラインサイトまたはベルリン店で購入。
• ポイント:
純度99.5%以上の投資金条を選び、ドイツUStG § 25cでVAT免除対象に;
LBMA Good Delivery 規格の大口金条でプレミアムとスプレッドを抑制;
Degussaの税関保税倉庫(Zollfreilager)や銀行貸金庫で保管。
パリ
「Le Comptoir National de l’Or」の全国70店超と公式サイトで1g~1kgの金条を現物販売;
オンライン貴金属プラットフォームAbacorでもウェブ注文、電話委託、店頭受取が可能。
• ポイント:
EU指令(2006/112/EC)により、純度995‰以上の投資金条はEU域内でVAT免除;
1g+5g+10gなど複数重量を組み合わせてコストを平準化しつつ流動性確保;
銀行貸金庫や専門倉庫(Comptoirのvaultサービス)で安全かつ流通性を維持。
まとめると:
• 最もお得な地域はロンドン。VAT免除かつプレミアム最小。
• 次善の策はベルリン。ユーロ圏ながらロンドンに近い価格水準。
• 高コストはニューヨークと上海。プレミアムや手数料が高めなので主要調達先には不向き。
購入の際は各地のプレミアム、税金、購入チャネルを確認し、渡航や通関の利便性と合わせて最適な選択をしてください。