「どんな車でも、今は一番大きなプロモーションが行われている時期です。今年このチャンスを逃すと、来年には補助金などの特典がなくなるかもしれません。」と、BYDの展示ブースの販売アシスタントである韓卓軒は言いました。第19回長春自動車博覧会は、今年の中国本土初の10日を超える長期間の大規模な自動車展示会であり、その間、長春市政府は4000万元（人民元、約4640万香港ドル）を投入して自動車購入補助金の活動を行い、各地区では合計2400万元（約2784万香港ドル）の自動車販売専用補助金を提供しました。これにより、自動車展の取引額は63.33億元（約73.6億香港ドル）に達し、強力に自動車消費を促進しました。
今回の長春自動車博覧会は、7月15日から7月24日まで開催され、全国の自動車展示会として初めて「クラウド自動車博覧会」を開催し、オンラインでの閲覧者は12万人以上に達しました。販売された自動車は30,705台に上り、取引額は63.33億元となりました。現地の販売スタッフは、「参加者のほとんどが車を購入する意欲を持っており、特に購入税が半額になる政策の影響を受け、カバーする車種、ブランド、市場規模などはかつてない規模です。すべての販売アドバイザーが忙しく取引をしており、今年の上半期の不景気な自動車市場との対比が鮮明です。」と述べました。
ホンダの購入者：「約2万元節約できた」
トンリオディの販売アドバイザー、楊振は言いました。「長春自動車博覧会で、消費者の購買意欲が明らかに高まり、私たちの多くの中高級車モデルに対して大量の購入意向が寄せられました。これは現在の自動車補助金や特典政策に直接関係しています。」
長春自動車博覧会に参加しているほとんどの大手自動車メーカーは、補助金として車両購入税を全額免除する形でユーザーに特典を提供しています。また、地方政府の下郷補助金や商業車両保険、金利免除、下取り補助の強化、燃料補助など、多くの購入特典を市場に投入しています。例えば、一汽紅旗H9の下取り補助は最大3万元、ボルボS60の割引は6万元から、輸入フォルクスワーゲン・トゥアレグの公式値下げは7万元、長安自動車は最大1.6万元の割引などがあります。
車を購入した張さんは記者に対して計算をしてくれました。「私はホンダCR-Vハイブリッドを購入しましたが、購入価格は24.2万元で、購入税は9000元ちょっとで、さらに政府から5000元の車購入補助金と緑園区から3000元の自動車消費券を受け取ったので、合計で17,000元以上（約19,000香港ドル）を節約できました。本当にお得でした。」と述べました。
紅旗ディーラー：半日で10台以上販売
王一博は紅旗の展示ブースのディーラーの一人で、初日の販売成果に非常に満足しています。「朝の営業を終えた時点で、約10台以上販売しました。顧客の多くは85後や90後で、そのうち2台は新エネルギー車でした。この販売成果には非常に満足しています。一午前の売上は通常の1か月分に相当します。」と述べました。
ここ最近、中国本土の複数の部門は自動車消費を拡大するための政策措置を発表しています。例えば、2023年6月1日から12月31日までに購入した、単車価格（消費税を除く）が30万元未満の2.0リットル以下の乗用車について、車両購入税が半額となるという措置が講じられています。
**全國乗用車市場情報連席会の崔東樹事務局長は、同会が5月中旬に行った初歩的な統計に基づき、今年の乗用車販売台数はおおよそ1900万台で、前年同月比で5％の減少を見込んでいます。しかし、購入税の優遇措置など新しい政策が実施され、業界全体の努力により、今年の中国本土の零售販売台数は2100万台に達する可能性が高いとしています。このような政策が無ければ、約200万台の売上増加を見込んでいます。」と述べました。
全国乗用車市場情報連席会は、「2021年以降、中国の自動車産業チェーンの強靭な優位性が十分に発揮されてきました。7月の乗用車市場の零售台数は181.8万台に達し、前年同月比で20.4％の増加を記録しました。これは過去10年間で2番目に高い増加率です。」と発表しました。
**長城証券は、8月に山東省が既存の新車購入補助政策を維持し、広西省、広州市、合肥市などの省市が次々に第2波の補助政策を発表し、地域ごとの自動車市場に安定的な支援を提供することになると予測しています。8月の自動車市場の販売台数は、前月比で増加する見込みです。7月29日、国務院常務会議は新エネルギー自動車の購入税免除政策の延長を明確にし、地方政府の新たなエネルギー車購入補助金と相まって、新エネルギー車の需要を効果的に引き出し、この業界の安定した成長を支えることになります。」
