8月12日、10日間にわたる2025「親情中華・中国ルーツ探しの旅」サマーキャンプ(吉林キャンプ)が長春で円満に閉幕しました。
今回の活動は中国僑聯(中華全国帰国華僑連合会)が主催し、吉林省僑聯が運営を担当しました。日本吉林総商会は海外からの参加団体の一つとして、日本人キャンプ参加者の募集を全面的に担当し、常務副会長の森田茜氏が引率者として参加しました。今回参加した日本人キャンプ参加者9名は、いずれも12歳から18歳の吉林省にルーツを持つ在日華僑・華人の青少年で、アメリカ、オランダ、ポーランドから来た他の30名余りの華僑・華人の青少年と共に吉林の大地を踏みしめ、中華の優れた伝統文化を学び理解し、吉林の人的・歴史的風土や人情に触れ、新時代の吉林の発展の脈動を心で感じ、忘れ難く素晴らしい、山海を越えたルーツ探しの旅を終えました。

吉林省僑聯党組書記の鮑九生氏が閉会式に出席し、スピーチを行いました。鮑氏はキャンプ参加者の生徒たちに対し、文化を舟として帆を揚げ遠洋へ乗り出す
——中華文明の伝承者となり、多様なルートを通じて身近な人々に中国の物語を語り、中華文化を次世代へ伝え(薪火相伝)、世界に真実の、立体的で、全面的な中国の姿を見せること;交流を橋として世界と繋がる——中外友好交流の促進者となり、異なる文化の習慣や価値観を尊重し、開放的で寛容な心をもって理解の橋を架けること;夢を翼として大空を飛翔する——民族復興の時代の奮闘者となり、個人の理想と国家のニーズを結びつけ、科学技術の難関突破、文化伝播、国際ガバナンスなどの面で知恵と力を貢献し、「強国建設に我あり」という信念をもって、民族復興のために力を尽くし(添磚加瓦)、世界の平和に新たな生気と活力を注ぎ、未来において自分なりの方法で中国の声をより響かせ、中国の物語をより素晴らしいものにすること、を期待の言葉として送りました。

活動期間中、吉林省僑聯主席の丁兆麗氏が延吉でキャンプ参加者全員を見舞い、皆に自分の体を大切にし、常に安全に注意し、多く聞き、多く見て、多く学ぶよう激励しました。そして、豊かで多彩な中華の優れた伝統文化を理解し、実体験の中で中華文化の奥深い伝統(底蘊)を感じ取り、無形の文化的遺伝子を目に見え、感じ取れる深い記憶へと変え、中外の文化交流と友好往来を促進する小さな使者となるよう語りかけ、皆がサマーキャンプ期間中、楽しく過ごし、多くの収穫を得られるよう祈りました。
今回のサマーキャンプでは、吉林省長春市、吉林市、通化市、延吉市、和龍市など多くの県や市を訪問しました。文廟博物館、偽満皇宮博物院、吉林隕石博物館、吉林市博物館、吉林機器製造局跡地博物館、楊靖宇烈士陵園、東北抗日聯軍紀念館、輝南抗聯紅色文化体験館、吉林省中醫薬博物館、吉林省科学技術館、延辺恐竜博物館を見学しました。また、漢服、剪紙(切り絵)、紮染(絞り染め)、皮影(影絵芝居)、八段錦(気功)、卓球、餃子作りなどの中華の優れた伝統文化を体験しました。

中国朝鮮族民俗園では、朝鮮族の発展の歴史と文化的特色を学び、中華民族の多様性と中華文明が調和・共生する喜びに満ちた光景を体感しました。和龍市光東村では、田んぼのミニ列車に乗り、美しい農村の生態系の美しさを体験しました。専門の先生に従って象帽舞(サンモチュム)、長鼓(チャング)の演奏を学び、さらに朝鮮族の特色あるグルメ——キムチや打糕(餅)作りも学び、皆で労働の成果を味わい、労働の楽しさを体験しました。
今年は中国人民抗日戦争ならびに世界反ファシズム戦争勝利80周年にあたり、キャンプ参加者たちは関連するテーマの映画も鑑賞し、東北抗戦時期の歴史の刻印に触れ、中華民族の自彊してやまず(自らを高め努力し続ける)、百折不撓(何度挫折してもくじけない)の革命精神と、国や故郷を想う深い心情を感じ取りました。

閉会式では、海外の参加団体がそれぞれ中国僑聯と吉林省僑聯に感謝の意を表し、今後さらに海外での華文教育の取り組みを強化し、海外の華僑・華人の青少年が中国語と中華伝統文化を学ぶよう導き、支援していくと述べました。そして、中国の物語をうまく語り、中国の声を広く伝え、中華の優れた伝統文化が世界へ向けてより良く発信されるよう推進していきます。





