2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)は、4月13日から10月13日まで開催されます。中国貿易促進会は中国政府を代表し、「中国館」を出展。延べ床面積3500平方メートルの中国館は、本万博における最大規模の外国自前パビリオンの一つであり、「中華書簡」を模した建築デザインが注目を集めています。開幕当日に正式オープンする予定です。

中国館は「人と自然の生命共同体の構築――グリーン発展の未来社会」をテーマに、「天人合一」「緑水青山」「生生不息(絶えざる命)」の三章構成で、5,000年の中華文明が育んだ生態知恵と現代のグリーン発展理念を紹介し、中国が世界とともによりよい未来を共創していくビジョンを打ち出します。
この機会に、四川省は全国で初めて地方政府主導の「地方ウィーク」を開催する省として、大阪万博に参加します。テーマは「燦爛たる巴蜀文化、美しい未来を共に創る」。四川省と大阪を拠点に、オンライン・オフラインのハイブリッド形式で展開され、「1+2+3+N」の形式により、開幕式、展示、文化公演などの主要イベントに加え、観光・経済のプロモーション、市州別テーマデー、四川物産展、児童絵画展示など多彩な関連イベントが行われる予定です。これにより、四川省の歴史文化、住みやすい都市環境、投資環境、経済・社会・観光・科学技術など多方面の発展成果が全面的に紹介されます。
4月8日に成都市で行われた記者会見で、四川省文化・観光庁は次のように述べました。「日本の業界関係者に向けて、四川の質の高い観光・文化資源とインバウンドの利便性政策を紹介し、世界遺産ツアー、パンダ生態体験、四川グルメ旅など、日本人観光客の興味にマッチした複数の旅行商品を発表する予定です。」
四川ウィーク期間中は、文化公演、無形文化遺産の展示、文物展、観光ルート発表など、体験型・参加型の文旅融合イベントが多数開催されます。ジャイアントパンダ、四川料理、三星堆といった「文化のスーパーシンボル」も一挙に登場し、日中文化交流の象徴として人々の心に残る存在になるでしょう。
四川省は、日本との人文交流において深い基盤を持ち、特に観光、無形文化遺産、動物保護などの分野で良好な協力関係を築いてきました。近年では「パンダ」を文化の絆として、観光プロモーション、民間交流、メディア発信など様々な側面で連携の幅を広げています。
例えば、和歌山県ではジャイアントパンダ「永明」の誕生日会や四川観光プロモーションイベントが開催され、多くの日本人ファンが来場しました。また、「ニーハオ!チャイナ・安逸四川」キャンペーンの一環として、上野動物園の「シャンシャン」の“親友団”を四川に招待し、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地には日本の大手旅行会社関係者が視察に訪れ、パンダをテーマにしたオーダーメイド旅行商品も共同開発されています。