最近、若者やファミリー層の間で、ビーチやヤシの木の写真だけでなく、「PADIオープンウォーターダイバー」のライセンスをSNSに投稿する人が増えている。「深潜ライセンス」を取得することは、海中の世界へアクセスするパスポートであると同時に、旅行のスタイルをレベルアップする「入場券」でもある。
しかし、まったくの初心者が潜水を学ぶなら、どこが最も効率的で費用対効果に優れているのだろうか。モルディブは高価すぎ、国内で学ぶとトロピカルな海の感動が味わえないというジレンマがある。そこで、多くの学習者が東南アジアの島々――タオ島、シパダン(マレーシア・セボハン那)、サイパンなどに目を向けるようになった。これらの人気目的地の中から、初心者に最適な場所を選ぶ指針を紹介する。

ダイビングを学ぶ人が急増中
サーフィンが「海上の自由」なら、スキューバダイビングはまさに「別世界への入り口」である。PADIのオープンウォーターダイバー(以下「OW」)ライセンスを取得すれば、水深18メートルまで安全に潜れるようになり、サンゴやウミガメ、大群の魚との出会いも可能になる。OWライセンスは、海底探検の「通行証」であるとともに、「冒険的で自然に近い旅を楽しむ」というライフスタイルのシンボルになりつつある。
マルチな選択肢:手頃なトロピカルな取得地
「深潜」と聞くと、モルディブやオーストラリアのグレートバリアリーフなど世界的に有名なスポットが思い浮かぶが、実際にはコストも高く、初心者にとっては敷居が高い現実がある。
東南アジアや西太平洋の島々では、OWの取得費用がおおよそ20,000〜30,000人民元(≒約2,000–3,000元)に抑えられ、カリキュラムも体系的で、さらに中国語対応のインストラクターが多く、初心者にも安心だ。だからこそ、「タオ島」「シパダン(セボハン那)」「サイパン」でライセンス取得を考える人が増えているのだ。
人気の3島を比較
① タオ島(タイ) ― コスパ最強&最短取得
メリット: PADI OW が約20,000元で取得可能(学科、プール、海洋実習すべて含む)で、コストパフォーマンスが最強である。
デメリット: 島が商業化されすぎて、ローカル感や景観の美しさが薄い。講習はかなりタイトである。
おすすめ層: 学生や予算重視で、できるだけ早くライセンスを取りたい人である。
② シパダン(セボハン那) ― ビジュアル重視派に最適
メリット: OW が約23,000元で、透明度が高い「グラスウォーター」、サンゴやウミガメ、魚影など豊かな自然が魅力である。90%のショップに中国語インストラクターがいる。
デメリット: 丸一日海の上で体力が必要で、交通手段がやや不便(クアラルンプールまたはトゥルム経由が多い)。ピークシーズンは事前予約が必須である。
おすすめ層: 美しい海中風景を味わいながら、バカンス気分も楽しみたい人である。
③ サイパン島(米国自治領・免査証対応) ― 安全&安心主義
メリット: 中国人向けにビザ不要で直行便があり、赴きやすい。治安が良く、中国語インストラクターがいるショップも多い。透明度が非常に高く、珊瑚も豊富で安全かつ質の高い講習が受けられる。
デメリット: 費用は20,000–32,000元と若干高めである。航空券代も変動しやすい。
おすすめ層: 安全第一、快適な環境で学びたい人にぴったりである。
結論:本当のコスパは「安心」「満足」「自分に合う」こと
ライセンス取得先を選ぶときは、費用や言語のサポート、交通の便、期待する海の環境など、自分に合った条件とのバランスを重視すべきである。どの島にも一長一短があるので、一番重要なのは「自分にとって最も価値がある選択をすること」だ。
OWライセンスは、新生活スタイルの入口である。海底の世界とつながる体験から得られる価値は、単なる資格以上のものになるだろう。
【深潜ライセンス取得のQ&A】
必要な日数: 取得には通常3〜4日間(学科講習、プール実習、海洋実習4回含む)である。
デジタルライセンス: 合格後1〜3日でPADIアプリに追加される。実物のCカードは2〜4週間後に発送される。
健康要件: 「心臓疾患」「喘息」「耳疾患」がある場合は受講できない。
注意点: 講習前後24時間以内の飛行機搭乗は避けるべきである。講習期間は飲酒を控えるのが無難である。
次のステップ: OWの次は「アドバンスドオープンウォーターダイバー(AOW)」があり、水深30メートルまで潜れるようになる。




