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土曜日, 2025-12-06
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任天堂、Switch 2 の初年度世界販売予測を 1,900 万台に上方修正

日本の大手ゲームメーカー任天堂は先日発表した最新の決算で、新型ゲーム機Nintendo Switch 2(ニンテンドー スイッチ ツー)の発売初年度における世界販売台数の見通しを、従来の1,500万台から1,900万台へと修正し、400万台の上方修正となりました。この修正は、同機が今年6月の発売以来、市場での人気が持続的に高まり、前世代機に続く好調な販売実績を達成していることを示しています。

今年6月に発売されたSwitch 2は、任天堂のハードウェアとしては歴代で最も高価な製品の一つですが、発売から9月末までの累計販売台数は1,036万台に達し、早くも1,000万台を突破しました。第3四半期の販売台数は454万台と発売直後に比べ伸びは緩やかになったものの、任天堂は「全体としては力強い推移」だとしています。東洋証券のアナリスト 安田英樹氏は、Switch 2が発売初年度前半で1,000万台の販売を突破したことは、「市場の予想を大きく上回った」と指摘しています。

こうしたハードウェア販売の好調を受け、任天堂の第2四半期決算は大幅な増収増益となりました。

売上高: 5,272 億円(前年同期比+90%以上)、LSEG 予想の 4,617.6 億円を上回りました。

純利益: 1,029 億円(前年同期比+270%以上)、予想の 636 億円を大幅に上回りました。

これを踏まえ、任天堂は通期業績予想をも上方修正しました。任天堂は現在、本会計年度の純売上高を2.25兆円(従来予想は1.9兆円)、純利益を約17%上方修正し3,500億円と見込んでいます。通期の営業利益予想も16%上方修正され、3,700億円となりました。  

ソフトウェア面では、『マリオカートワールド』 と 『ドンキーコング バナンザ』 が Switch 2 発売以降、最も人気の高いタイトルとなり、当四半期のソフト販売は合計1,195万本に達しました。任天堂は主要なシリーズ作品を通じて本体の販売をけん引するという戦略を積極的に踏襲しています。

新作タイトルとしては、『ポケモンレジェンズ Z-A』 とその本体同梱版が登場し、『カービィのエアライダー』と『メトロイドプライム4 ビヨンド』も今年中の発売が予定されています。任天堂は自社IPと独自のゲームエコシステムという強みを活かし、競争の激しい家庭用ゲーム機市場をリードし続けています。Switch 2の好調な売れ行きは、ゲーム業界全体に明るい兆しをもたらしています。

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