11月24日から11月30日にかけて、海南大学と海南省国際文化交流センターが主催し、海南大学国際伝播・芸術学院と熱区高校連盟事務局が運営する「国内外青年研究者海南文化交流イベント」が開催されました。

海南自由貿易港の税関国境管理の実施が目前に迫る中、対外開放の新たな拠点として、海南はより高水準な開放体制を整え、文明間の交流と相互理解を積極的に促進しています。海南大学の岳文(ユエ・ウェン)副学長は閉会式の挨拶で、「若い世代こそが、文明間交流と相互理解を推し進める新たな力です。今回の多様な交流を通じて、異なる文化が出会い、学び合う中で生まれた生き生きとした新たなエネルギーを目の当たりにすることができました」と述べました。2023年11月に海南大学が発起機関となって設立された「熱区大学連盟」は、2025年11月17日現在、世界44の国・地域から106の大学・研究機関が参加する、越境的な多元文化協力ネットワークに成長しています。岳副学長は「当連盟のプラットフォームを活用し、今後も国内外の若者を対象とした海南文化交流イベントを継続的に開催し、連盟を代表する行事として定着させることで、世界中の若き才能に対して、長期的な交流と相互理解の架け橋であり続けたい」と語りました。

閉会式では、海南大学国際伝播・芸術学院の何映敏(ホー・インミン)書記が優れたショートビデオ作品の製作者に賞状を授与し、イベントの幕を華やかに閉じました。

今回のイベントには、11カ国13大学からの若手研究者が参加。パキスタン、エジプト、マレーシア、カンボジア、エクアドル、モーリシャスなどの国々から集った若者たちが、海南島で7日間を共に過ごし、思い出深い経験を分かち合いました。
参加者たちは、海南の緑豊かな茶畑で新茶摘みを体験し、中国茶文化の奥深さに触れました。また、五指山の清流でラフティングに挑戦し、熱帯雨林の生命力と水の躍動を体感。無形文化遺産の展示では、黎族(リー族)の織物をはじめとする伝統工芸の美しさを鑑賞しました。陵水(りょうすい)の蜑家(たんか)漁村を訪れて水上生活者の独特な文化を知り、中国(海南)南海博物館では海上シルクロードの歴史を学びました。さらに文昌(ぶんしょう)宇宙発射基地を見学し、中国宇宙開発の輝かしい成果に直接触れ、海口(かいこう)の騎楼老街(きろうろうがい)を散策して百年にわたる港町の歴史的風情を味わうなど、多彩なプログラムを通じて海南の魅力を深く知る機会となりました。

マレーシア出身のジョーイ・ヘン・ヨン・イン(Joey Heng Yon yin)氏は次のように語りました。「この数日間、海南の豊かで多様な文化を存分に体験しました。特に海口の騎楼建築には、中国、西洋、南洋様式が見事に融合し、海南と東南アジアとの長きにわたる交流の歴史を物語っているようで、心を打たれました。というのも、マレーシア華人として、それが両地域の人々の深い歴史的な結びつきと友情を示していると感じたからです。また、文昌宇宙発射基地では、高くそびえるロケット発射台や最新の宇宙施設を目の当たりにし、中国の宇宙開発の偉大な成果と、海南の現代的な科学技術力を実感しました。」

モーリシャス出身のヤシーン・モウラバクス(Yaseen Mowlabaccus)氏は次のように述べました。「今回が初めての中国、そして海南訪問でした。交流を重ねるごとに、静かで温かく、優しさに満ちた中国の姿を知ることができました。出会う人々は皆親切で、いつも手を差し伸べてくれました。このイベントを通じ、自分たちがたとえモーリシャスのような小さな島国から来たとしても、世界という大きな家族の一員として、誰もが居場所を持てるのだということを実感しました」





