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土曜日, 2025-12-06
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【速報】BYD、楽天市場に公式出店 プラットフォーム初の自動車直販を開始

11月4日、中国を代表する電気自動車(EV)メーカー、BYD(ビーワイディー)は、楽天グループが運営する総合ECサイト「楽天市場」に公式に出店したことを発表しました。これにより、BYDは楽天市場の創設以来、初めてオンラインストアを通じて自動車を販売するメーカーとなりました。

この動きは、BYDの日本市場における展開がさらに本格化したことを示すとともに、日本の消費者に新たな自動車購入チャネルを提供するものとなりました。

BYD日本法人によると、楽天市場で現在購入できるのは、小型EV「ドルフィン」、ミドルサイズセダン「シール」、SUV「ATTO 3(アットスリー)」、SUV「シーライオン07」の4車種です。また、12月発売を予定しているプラグインハイブリッド車(PHEV)「シーライオン06」についても、順次オンライン販売を開始する計画です。

購入の流れとしては、消費者がプラットフォーム上で車種や色などの仕様を選び、購入申し込みを行います。その後、申し込み情報は最寄りのBYD実店舗に引き継がれ、店舗スタッフが商談、契約、納車といったプロセスを担当します。

楽天市場において、自動車メーカーが直接自動車を販売するのは今回が初めてとなります。

BYDはさらに、楽天と共同で期間限定のポイント還元キャンペーンを実施しています。これにより、楽天経済圏のロイヤルユーザー層を取り込み、ブランドの露出度と市場での認知度向上を図る狙いです。

BYDは2023年に日本の乗用車市場に本格参入して以来、複数のEV車種を投入し、これまでに累計7,000台以上を販売してきました。日本のEV普及率は未だ2%未満と低く、海外ブランドに対して市場が比較的保守的であるにもかかわらず、BYD側は着実な成長を目標とし、オンラインとオフラインを組み合わせた手法で、継続的にブランドの影響力を拡大していく方針です。

業界では、今回のBYDの動きは、単に日本市場での販売モデルに対する革新的な試みであるだけでなく、世界のEV化の波における中国EVブランドの自信と拡大姿勢を体現していると見られています。

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