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土曜日, 2025-12-06
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康蓓浄スマートテクノロジーがプラズマ空気浄化技術で日本との協力を模索

第15回中国-東北アジア博覧会(以下、本博覧会)で、杭州を拠点とするテクノロジー企業、康蓓浄(カンベイジョン)スマートテクノロジー社(以下、康蓓浄)が、プラズマ消毒システムを出展し、韓国、日本、タンザニアをはじめとする多くの国のビジネス関係者の注目を集めました。

同社の営業ディレクターである陳華氏は、今後、海外市場のさらなる拡大と、日本のようなハイエンド市場との連携機会を積極的に探っていくと語りました。

高い技術力と多様な製品ラインナップ

本博覧会で展示された壁掛け型「KJ501TY」、天井吸着型「KJ501T1」、家庭用スマート製品「KJA9」は、いずれもアップグレードされたプラズマコア技術を搭載し、IoTプラットフォームとの連携により24時間体制での空気質管理を可能にしています。

特に家庭用製品の「KJA9」は、ロボットのような外観とスマートな対話機能を備えており、家庭の空気環境管理に新しいソリューションを提供します。

優れた性能と実用性

康蓓浄の技術は、複数の汚染物質を同時に処理できる点が特徴です。活性炭の分子層と高濃度のマイナスイオンを組み合わせることで、効率的に煙やほこりを吸着し、VOCs(ベンゼン、アンモニアなど)の分解率は90%以上に達します。

また、静音・省エネルギー設計で、動作音は55dB以下、消費電力は180W以下に抑えられています。さらに、新風システムと組み合わせることで、エアコンのエネルギー消費を最大35%削減することが可能です。

同社の製品群には、壁掛け式、可搬式、埋め込み式の新風連動システムがあり、独立したワークステーションから大規模なオープンスペースまで、様々な環境に柔軟に対応できる配置プランを提供しています。

多岐にわたる分野での実績

康蓓浄のプラズマ技術は、国家衛生健康委員会の認可を得ており、ISO9001やCEなど複数の国際認証も取得しています。

すでに医療、教育、文化財保護といった分野で導入実績があり、上海瑞金病院のスーパー無菌病室や甘粛省人民病院などの医療機関では、感染率を大幅に低下させています。

さらに、梅渓小学校での導入後は、教室の空気質が都市公園レベルまで改善され、児童の呼吸器系疾患の発生率が25%減少したという報告があります。この技術は、敦煌莫高窟の文化財保護にも応用され、文化財の長期保存に貢献しています。

陳華氏はインタビューで、次のように述べています。

「私たちは、真のプラズマ技術を保有する世界で3社のうちの1社です。他の2社はアイルランドとニュージーランドにあります。通常の空気清浄機とは異なり、当社の製品は、胚培養ラボや大規模な外科手術室といった極限環境にも対応できます。これは他社では達成が難しい水準です。」

グローバルな展開と将来の展望

現在、康蓓浄の事業はイタリア、スペイン、フランス、アルゼンチン、インド、パキスタンなど、多数の国と地域に広がり、国際市場で高い評価を得ています。年間売上高は6000万元を突破し、その半分以上を中国国内市場が占めています。

同社は、低温環境でも安定した動作を実現し、寒冷地における空気消毒効率の低下という業界課題を克服しました。これは、たゆまぬ研究開発の賜物です。

現在、30を超える特許を保有しており、技術原理から製品デザインに至るまで多岐にわたります。ヨーロッパ、アメリカ、東南アジア地域での特許出願も完了しています。

陳華氏は、最後に次のように力強く語りました。

「私たちは単に製品を作るだけでなく、科学技術を通じて人々の健康と文化遺産を守り、持続可能な社会に貢献したいと願っています。」

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