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土曜日, 2025-08-02
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文化の双方向交流を推進:中国吉林省とハンガリーが出版分野で深い協力を展開

4月7日、ハンガリー・ブダペストで開催された「吉林省文化・観光プロモーションイベント」において、中国吉林省の「東北亜出版メディアグループ」とハンガリーの「コチシュ出版社」が協力覚書を締結した。両者は文化、観光、科学技術、生態、学術などの分野における出版協力を強化し、共同企画、翻訳、出版、プロモーションなどの形式を通じて、高い影響力を持つ出版物の持続可能な発行を目指し、双方の出版業界に新たな活力を注入し、中ハン両国の文化の双方向交流を推進していく。

協力の学術範囲は、基礎科学や人文社会科学などの分野から始まり、その他双方が合意する分野にも広がる予定である。また、双方は定期的に協力プロジェクトに関する意見交換を行い、条件が整えば、双方の高官による相互訪問を招請し、出版業務や文化交流活動を展開する意向である。吉林東北亜出版メディアグループの関係者は、今回の協力を通じて、同グループとコチシュ出版社の国際学術交流のためのプラットフォーム構築が期待されると述べた。

吉林東北亜出版メディアグループは、図書、新聞雑誌、印刷、流通という4つの主要業務部門を持ち、編集・印刷・販売の全産業チェーンと書籍・新聞・インターネットを一体化させた、吉林省を代表する文化企業である。傘下の「吉林出版グループ株式会社」は、中国で唯一自社で出版権を保有する出版グループである。

近年、同グループは年間平均1万3千点以上の図書を出版し、重版率は50%を超える。2024年には年間1万8千点以上の図書を出版し、一般書籍の市場占有率および販売タイトル数において中国トップクラスの地位を占めている。

「一帯一路」の共同建設の推進に伴い、同グループは積極的に「出版の海外進出」を推進しており、過去5年間で200点以上の著作権を輸出した。アジア古典作品の相互翻訳プロジェクトでは『韓国の美 特講』や『中国古代衣装研究』が成功裏に完了し、『雲の上のパパ(アラビア語版)』は「クラシック・チャイナ国際出版プロジェクト」に選ばれた。また、『中国黒土地文化「一帯一路」対外出版プロジェクト』は2024年の「中国出版海外進出 優秀国際協力プロジェクト」に選出された。傘下の吉林出版グループは18年連続で「国家文化輸出重点企業」に選ばれている。

2024年、同グループは国家間の文化交流と相互理解を深めるため、イタリア、ロシアなどの国の「チャイナ・ブックコーナー」に吉林版の優れた出版物101種類・計294冊を推薦・郵送した。また国際協力の新たな枠組み構築を加速するため、第24回「世界イタリア語文化週間」では『レオナルド・ダ・ヴィンチの母——カテリーナの微笑』中国語簡体字版の新刊プロモーションイベントを開催した。

吉林東北亜出版メディアグループの関係者は、今回の協力が国家間の文化交流と相互学習を促進し、出版の国際化を推し進め、吉林の特色を有し、中国の発展成果を示し、中国の知恵を内包する優れた作品がEUへと羽ばたくことを期待していると語った。

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