2025年6月9日、「吉地風華 万博綻放」をテーマとする2025年日本大阪万博「吉林デー」が、大阪万博会場の中国館で開催された。中日両国の各界から約100名の代表が一堂に会し、吉林の物語を語り合い、協力の新たな一ページを共に描いた。
開幕式では、薛剣・駐大阪中国総領事、鄔勝栄・大阪万博中国館館長（中国国際貿易促進委員会展覧管理部長）、亀井一賀・鳥取県副知事、浜田隆・在瀋陽日本国総領事、永野光・日本国際博覧会協会国際局担当部長らがそれぞれ挨拶した。吉林省政府代表団からは楊安娣・副省長が挨拶し、多彩な吉林の魅力を紹介した。開幕式の司会は、吉林省貿易促進委員会の許涛会長が務めた。
また、日中経済協会、日中経済貿易センター、日本吉林総商会も本イベントに参加した。
友情を語り、振興を共に話す
今回の「吉林デー」は吉林省国際貿易促進委員会の主催であり、開幕式、展示、無形文化遺産の披露、文芸公演、その他の宣伝活動など、一日限りのプログラムで構成された。
一連のイベントは、大阪万博というプラットフォームと機会を活かし、吉林省の資源を集中的に紹介し、日本および関連する参加国・地域との文化観光、経済貿易、グリーン・低炭素など多分野における交流と協力を促進し、吉林省の国際的なイメージと影響力をさらに高めることを目的とする。
鳥取県の亀井一賀副知事は挨拶の中で、鳥取県と吉林省が1994年9月に「鳥取県と吉林省の友好交流に関する覚書」を締結して以来、双方は青少年、文化、スポーツ、経済など多くの分野で交流を行ってきたと述べた。人的交流の積み重ねにより、両地域の絆はさらに深まると信じている。今後もこのような交流を続け、友好関係を一層強固なものにしていきたいと述べた。
在瀋陽日本国総領事の浜田隆氏は挨拶の中で、2023年12月に在瀋陽日本国総領事に就任して以来、各地を積極的に訪問していることに触れた。視察の中で、吉林省の豊かな自然資源、名所旧跡、食文化に深い感銘を受けたと語った。最近では、5月25日に行われた長春マラソンにも参加し、長春市の中心部から郊外の国際列車公園までの素晴らしいコースを満喫したとのことである。
魅力を開花させ、成果を分かち合う
開幕式会場では吉林省のPR動画が上映され、吉林の経済、社会、文化の発展、高水準の対外開放の成果、そして文化観光産業の発展状況が紹介され、吉林の姿が全面的に示された。
会場では、参加者が共に文芸公演を鑑賞した。女性ボーカルによる『関東大秧歌』と日本の民謡『星』、中国太鼓『鼓韻』、京劇と歌を融合した『梨花頌』、マジック『傘果幻夢』、二胡『賽馬』、朝鮮族舞踊『扇子舞』など、素晴らしい演目が次々と披露され、会場は拍手喝采に包まれた。
開幕式の公演以外にも、吉林デーの期間中、吉林省は1時間ごとに多目的ホールで公演を行い、中国館南門の待機エリアで海外からの来場者と交流した。自発的に吉林デーに参加した大阪万博の来場者が、中国館の前に長蛇の列を作った。
吉林デー当日、吉林省は無形文化遺産の展示・実演も行った。吉林省の無形文化遺産の代表的伝承者が、長白山鉄細工（洋鉄匠）、長白山満族剪紙（切り絵）、満族伝統刺繍工芸、唐氏理筋手法、査干湖魚皮画など、吉林省ならではの無形文化遺産プロジェクトを実演し、来場者と交流した。
交流と共学、共に未来へ
「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとする大阪・関西万博は総合的な国際博覧会であり、158の国と地域、7つの国際機関が出展している。万博という大きなプラットフォームを活かし、吉林省は十分な準備と誠意をもって臨んだ。
吉林イベントデー当日、吉林省は中国館の来場者にパンフレット、特製の記念品、吉林省の特色ある文化クリエイティブ商品を配布し、吉林のイメージとチャンスをPRした。
吉林の美しさをより良く伝えるため、吉林イベントデー当日には、「多彩な吉林」をテーマとした展覧・展示コーナーも設けられた。会場には「金色の吉林」「銀色の吉林」「青色の吉林」「緑色の吉林」という4つのセクションが設置され、写真や文章と一部の実物製品を組み合わせる形で、優れた生態系、美しい風景、豊かな物産と人々の暮らしといった「吉林の特色」や、「生態優先、グリーン発展」という吉林省の理念と成果が集中的に展示された。
会場では、高麗人参、鹿製品、食用キノコ、トウモロコシ、松の実などの加工製品、ミネラルウォーター、松花硯などの特産品、さらに水素エネルギー列車の模型や高速鉄道車両の先頭部分、紅旗ブランドの自動車模型などが展示され、活力に満ちた吉林省を世界にアピールした。
（文：万戈）
